世界を放浪したい医学生の旅ブログ

海外で働きたい医学生がバックパッカー旅をするブログ

2024インドネパールの旅・総括

2月23日から3月19日までという26日間の旅も無事に終了。

 

📍一番面白かったこと

 

ポカラ行きのバスチケットを取ったのに現地の人がどんどん乗り込んでくる&バスの運賃が運転手の気分で決められているらしい(?)と知ったこと

カオス〜

 

気分で値段を決めるって何事wwと思ったが、そういえば物の値段も言い値なのでバスもそうなのか....?

 

バス旅は大変ですね!味わいとも言う?

📍一番大変だった場面

 

飛行機移動とバス移動、どちらが大変かと考えたが、飛行機移動かなあ

0時に乗って4時に空港に着いて、そこから4時間待って次の飛行機に乗り継いだのが一番大変だったかもしれない

 

社会人になったら直行便に乗って、旅先ではケチな貧乏旅をしたいです。

📍一番美味しかった食べ物

 

ネパールのダルバート

どの店で食べてもハズレがないのがすごいところ。

インドの料理と違って脂も少ないので胃もたれもあまりせず快適だった。

東南アジアの食事も好きだがネパールの食事も結構好きかも。

各地のダルバート




📍まとめ

 

今回感じたのは、一人旅もいいところがたくさんあるが、誰かと一緒の旅の方が安心するし、何より楽しいということ。

異国の環境では常に危機管理をしたり健康管理をしたり、気を張る必要がある。その時に一緒にいる人がいると気持ちがほぐれる。一緒に旅してくれる人の存在や旅先で出会う人は本当に貴重な存在であるということを再確認した。

 

毎年春にどこかに行っているが、その先々で出会うのはチャレンジ精神に溢れていて素敵な人たちばかりだ。

 

そしてホストファミリーの存在、インドのガイドであるカロルへの感謝も尽きない。今回は1人ではなかったが女一人旅@インドがこれまでできている理由の多くは現地の知り合いがいるからであろう。

 

ある国に行っては人に出会い、あそこの国がいいらしいと聞いて興味を持って次の国に行く計画を立てる、このサイクル。いつまでできるのかは分からないが、少なくとも体力と環境が許す限りはいつまでもやりたい。就職してもこの気持ちを忘れずに面白い国と環境に身を置き続けたいな!

 

📍次に行きたい国

ラオスミャンマー、台湾に行きたいです。

 

 

 

【ネパール病院見学】Annapurna Neurological Hospital見学

ネパール最終日、今日は病院見学の日である。

 

📍見学した病院


・Annapurna neurological Hospital

 

www.annapurnahospitals.com

神経系の病気を使う扱う大病院。研究、教育も盛んに行われている。


📍なぜ病院見学できたのか


日本でネパールと繋がりのある大学の先輩にネパールで病院見学がしたいと言ったらネパールで働く日本人医師の方と繋いでくださった(これは別記事で書いたカトマンズでお会いした方です)。
その方のご紹介でネパール病院候補をいくつか出していただき今回見学できることになった

 

📍行く前の気持ち


割と緊張していた
病院見学って何すりゃいいんじゃ??!の気持ちだった 

日本では医学部3年なのでまだ実習も未経験、白衣も持っていない状態!

 

📍質問したこと

紹介制なのか? 

→大病院なので紹介のみ。


何ルピーかかるのか 
脳梗塞で運ばれてきてICUにいる患者さんを例にすると、ICU1日で日本円3万?ほど
それに加えて手術で50万?ほど。保険ないので実費らしい。


患者は保険に入っている人が来るのか
→ほとんどNO.特にここは私立病院なので全額実費の患者さんがほとんど。医師はそれについては関与しないスタンス(あくまで高度医療の提供)。


ネパール人医師の人材流出についてどう思うか 
→四週間ドイツから見学に来ていたネパール人学生に意見を聞いたところ「給与も低いし環境も悪いので仕方ないかな…私は将来ネパールで働いてもいいと思って今回見学に来たけどドイツの学校で学んでいるし基本はドイツかな」とのことだった

📍見学中に見た・聞いた英単語

神経系の英単語、難しくて見学しながら検索しまくっていた

 

- round: 回診
Can I see the rounds with the doctors?

-hemiparesis 片側不全麻痺

-pneumocephalus 気脳症

-macroadenoma 下垂体腺腫

-LBP ..low back pain 腰痛

-radiculopathy 脊椎症性神経根症

-meningioma 髄膜腫

-sensory seizure 感覚発作

 

 




🌱病院見学の流れ


日本で病院見学したことない私、まさかのネパール🇳🇵で人生初の病院見学
ビビっていたが実際行ってみると質問するのは楽しいことなんだ+お医者さんフレンドリー でいい環境だった

 

・朝8時カンファレンス開始

30席ほどあり看護師、医師がメイン+ミュンヘン医学生2人、ドイツから来たネパール人医学生(3年)1人+私
皆結構遅れてくる

 

最初に看護師×2人が今週入院した患者について高速で説明.適宜医師が質問




医師が症例報告×3ほど
 Dr. Pantが口を挟んで説明、質問
 電子黒板で書き込んだりしながら


9時から回診
 ホームページにあったDr.全員+カンファレンスでてた人ほぼ全て移動。術後ICU→術前→待機病棟(様子見するらしい)→一般病棟



10時から外来(OPD )

超音波室があった。

薬局

大混雑していた




🌱気付いたこと


・英語がわかっても発音がインドよりはましだが独特なので聞き取れない…


・「Do you have questions ?」と聞かれること多し.日本で飲み込む医学教育に慣れてしまって本当に質問が出ない。準備した質問だけではなくその場でなんでもいいから疑問を出すのが海外では大切なんだなと実感(日本でもそうですよね)。
↔︎留学中はなんでも質問して教授の部屋とか行ってたよな…環境って大切 これからは日本でももっとなんで?を大切にして授業とか聞こうと思いました


広島大学で?年勉強して博士とったお医者さん、東北大学で脳外科手術を見たお医者さん(2人とも日本語ちょっと話せる)など日本と繋がりのある人が多かった。日本の脳外科すごい。親切にしてくださってありがとうございました。


・患者さん回診でこんな数の医者などに見られたら普通に不快では?と感じた 自分も虫垂炎で入院した時見せ物になった気分になって超不快だったんだよな… という気持ちを思い出した「ナマステー」と言って家族に敬意を示すくらいのことが必要だと感じた

 

🌱思ったこと


ミュンヘン医学生になんでネパールで三週間も実習?将来は海外で働きたいの?と聞くと「海外で働きたいかもしれないが、就職する前に自分と違う場所の医療を見ることは大事だと思ったから来た」と言っていた。


・鍼治療、超音波などが公的な治療として行われていたのが面白かった


・ネパールは制度が問題(保険なしなど)↔︎日本は制度をどう生かすかが問題(たらい回しなど)という楢戸先生の言葉があったが今回見て確かにほぼ無保険でただ運ばれてきてお金がない人が結構おり、なるほどなあと感じた


・今回は2時間しかなかったけど長期間見たら病院の雰囲気、ネパールの医療文化、そしてもちろん治療についてなどもっと深く知れるからまたおいでと言われた.ここに来るかは分からないがチョウジャリなどまたいつか行きたい。


・英語、実際に働くぞ!となったらすごいモチベーションが出て劇的上達しそう.でも日々の積み重ねが大事だと思うので、日本に帰ったらビジネス英会話×毎日、ワシントンポスト読む×ほぼ毎日、をやっていきたい。

現実的には5年から6年になる春休みに留学できたらと思っているので、四年から5年になる春休みのうちにTOEFLで95位取りたい…!となると四年夏、CBTが終わったら一回試しに受験、くらいになるので春からコツコツ勉強する必要がある

 

 

・最初は臆していたがいろんな国から来た医学生と話しているうちに緊張がほぐれた。日本人以外と話していると自分の常識が常識ではないことに気付かされることも多い。日本にいても積極的に自分のコンフォートゾーンを抜け出すことが大切だと感じた

終了!

 

次は地方の小さな病院見学してみたいな〜!

ネパールで手打ち蕎麦に涙ー2024/03/17

2024/03/17
カトマンズ6日目

朝風呂入り、朝ごはんはバナナヨーグルト。

 

ちなみにこれはネパール暦なので消費期限切れではありません



昼までのんびりごろごろし、昼はまたバナナヨーグルト。
なぜかというと今日はついにヒマラヤ蕎麦処に行くからである!!


楢戸先生曰くお代わりできるらしいのでお腹をぺこぺこにすかせていくのだ!!


5時に開くのだが、16:20くらいまで粘り,pathao で配車してレッツゴー!

 

・手打ち蕎麦に涙


ヒマラヤ蕎麦処は坂の上にあった。


ホテルsunset view の中にあり、入り口から丁寧な雰囲気が伝わってきた。
2階に案内され座るとメニューが出されたが、あまりに食べたすぎてもう決めてきたので即決。


Soba course !!!1960ルピー!


普段のご飯300〜500とかなのでもう高級もいいところである。贅沢に…!!

蕎麦が運ばれてくるまではもうワクワクしすぎてふらついてくるくらいだった(低血糖)?

蕎麦茶が最初に出された。
ゆっくり味わって飲んでいるとついに…


大きなお盆で何かが運ばれてきた!


蕎麦キターーー!

 

控えめで上品な量の手打ち蕎麦、蕎麦団子、蕎麦がき、天ぷら、蕎麦の謎の巻き物。

蕎麦を一口食べてみると、手打ちならではの蕎麦粉の食感。感動ものである。


ここの主人、長野で蕎麦修行をしてきたとか。なるほどの味である。

二回しかお代わりできなかった?ようだが三回くらいお代わりした気がする(?)



とにかく久々の蕎麦が体に沁みすぎて幸せとしか言いようがなかった…

最後は天かすまでしっかり食べ、蕎麦湯を飲み、ご馳走様だ。

本当に天国だった…👼


カトマンズでやり残したこと、もうほとんどない。

あと残るは病院見学とクリームベル(アイス)!
旅の後半は全然アイスを食べていないので、明日は二人で食べなくてはいけない!

 

 

 

カトマンズで街歩き 2024/03/15

2024/03/15
カトマンズ4日目

たい焼きが食べられるとは

野菜が食べたくなって野菜炒め(ちょっと禁忌)

街歩き

コンビニ






・ちょっとお出かけ

 

17時くらいになったので散歩して軽く夜ご飯を食べることにした。
近くのSAMA CAFEという場所で私はペペロンチーノ(爆盛り)、一緒に行ったむげおくんはフルーツサラダを食べた。しかしこれが悲劇を生むことになる…

 

店の外観、内装が綺麗でも油断してはいけないぞ...

 

・穏やか、ネパール

 

それにしてもネパールのインドとの違いは大きい。夕暮れになっても子供が公園で遊んでいる。クラクションも静か※インド比

楢戸先生によると、単純に人口が少ないからだそうだが、その他にも国民性など影響がありそう。

写真を撮ったりして楽しく過ごした。
ネパールのヨーグルトを買って帰宅!

 

たくさん散歩@カトマンズー2024/03/16

2024/03/16
カトマンズ5日目

 

体調不良もあるので今日はとりあえずのんびりすることにし、楽しみにしてたけど蕎麦は無し。
12:00に他のホテルに移る予定があるので、それだけ頑張るぞ、、!

 

・ホテル移動

 

ポカラのグレイスの2倍の値段のホテル、最後の2日だから奮発して二人二泊で27ドル。


バスタブもあって温水も出るという豪華仕様。

 

・庶民向けがやっぱり合うよ

 

昼は楢戸先生おすすめのダルバートを食べに行ってみた。ベジで500しました(ごめん…食体験ということで許してくれ!)。

ビルの4階で,他に食事しているのは金持ち層。立派な服着てたくさん食べて、子供もリッチな雰囲気。
だが、だが。


庶民レストランで270ルピーで食べたダルバートの方が美味しかったのである。
そして何より居心地が良かった。

 

私は庶民暮らしが1番落ち着くのだ…
とスッと実感した。


今後も身の丈にあった暮らしをしようと、謎にネパールで自分に誓った。

ちゃんとした調理場あり

見晴らし良い




🚕カトマンズの配車事情


・インドだとコルカタUberが使えたりするが、カトマンズ でつかえるのはPathaoというアプリ。流しのタクシーと違って最初から金額が決まっているので交渉の手間が省け、無駄な言い争いなどしなくていいのが旅行者には楽かも。


でも、頼むとドライバーからヒンディーなどで電話がかかって来て、英語で話して!と言うとキャンセルされたりするので使うのはちょっとコツがいりそう。

 

💰価格交渉について


インド,ネパールでは必須の価格交渉。値札があるのなんて高級スーパーくらいである。街のコンビニらしきところでは値段はついているが基本的に聞く必要あり。

 

楢戸先生情報だが言って来た値段の半額を狙うのがいいらしい(初心者にはきついが…!)


最終的に300にしたいなら150-200くらいで始めて言い値300まで持っていくとか。


根性が必要!でも慣れればどうにかなるよ。

 

・町散策

カトマンズ散策、一人でぶらぶらする。

いろんな道具を売っている通りがあった。

ここは基本的に観光客向けの場所みたいだが、地元民もちらほらいて生活用品を買っていた。

ダルバートにハマり、ダルバート用の皿を買いそうになるがギリギリ踏みとどまる。

 

街中至る所にお祈りの場所が見つかって面白かった。

インドもそうだけどネパールも宗教と暮らしが密接に関連している。

 






夜ご飯散策

 

一旦帰宅したが、またすぐ夕飯の時間になり空腹になったので外に出てみた。暗くなると方向音痴で危険なので(帰って来れなくなりそう)できるだけ早く頑張った。

 

ネパールのなんとかロールを食べた。

ハーフサイズを頼んだはずなのにフルで出てきて面白かったなあ。美味しくて完食しましたが。

 

 

 

 

ダルバートに飽きる日は来るのか?ー2024/03/14

 

 

 

朝ごはんはバナナと味噌汁🍌🍌


昼までゴロゴロし昼ごはんは私だけ外に出て地元食堂でパニールカレー、ナン、ローティ追加した

いい食堂!

ナンとパニールカレー

ローティー追加





午後もゴロゴロ


夜ご飯はゲストハウスから徒歩1分の場所でネパール料理、ダルバート

チキンの旨みがないとトゥクパはまずいということがわかった。

 

ダルバートはどこで食べても美味しいです。




ダルバートはそれにしても美味しいですね。

日本に帰っても作りたいなあ。

それとも嫌気がさしてもう食べたくなくなるのかなあ。

ちなみにこのブログを編集している現在(2024/03/30)、ダルバート食べたいです。

 

 

家庭医のパイオニア、楢戸先生とご対面ー2024/03/13



カトマンズ2日目

 

ここの宿、ネズミの糞などあり汚い。最後の16,17日は高めの違うところに移ろうってことで我慢!


朝ごはんは昨日買ったスイカひと玉を切って食べた。日本と変わらない味で安心!他の宿泊者に「スイカ丸ごと食べてる日本人www 」などと思われていた気もして面白い。

 

ブランチがてら散歩。
ここカトマンズは盆地にありネパールで最も歴史を持つネワール族が暮らす地だそうだ。
街中に寺院があるのはインドと変わらないが、やはりなんとなく雰囲気が違う。

街中でお参り

🇳🇵気づいたこと


①クラクションの音が少ない
 インドだとクラクションの音で会話できなかったりしたがはここでは問題なし。ドライバーもクラクションを鳴らすにしても一回軽く鳴らす程度。


②コニチハ!など言ってくる人が少ない(快適)

③ネパール地震の影響はもうあまり見えず

 

・楢戸先生にお会いするの巻


午後3時からチベット料理店で楢戸先生と会うことになっていたので向かう。

 

楢戸先生はネパールで長年にわたって医療活動をされてきた方である。大学の先輩のつながりで紹介していただいた。

 

楢戸先生は「なんでも質問してごらん」と言って大らかに迎えてくださった。経験豊富な方だと思って会う前は恐れ慄いていたのだが実際にお会いすると気さくなお人柄で肩の力がほぐれた。

 

一方で「なんでも質問して」と言われると質問がなくなる…というかなんでも受け入れて疑問をあまり持たない自分は典型的受動的日本人なのだな…と思いがっかりした。

 

私は将来東南アジアで5年〜10年スパンで働きたいと考えている。そのためにはクリニックやWHOなどで働くのだろうと。変わるかもしれないけど。対して楢戸先生やその周りの方は活動によってお金を得ようとしていない。

 

私は将来この達観した働き方はできないだろうなと思いながら別世界の方として話を伺ってしまったためにすごすぎる、と感じてしまいもはや質問が出なかったというのもあった。うーん、どうにかしたい。

 

楢戸先生は家庭医のパイオニアである。


家庭医(総合診療)という概念がなかった時代に自分で各診療科を2年ごと回り、合計7年半?かけて「家庭医」になったという話は迫力がある。

 

 

また、単純に日本対ネパールの構図で考えるのではなくネパールの優れている点(ネパール人は基本的に優秀)・日本の優れている点(制度は整っている)・対して両者の足りない点(ネパールは言葉ではうまく行っているが、現場ではそんなことはない。言葉が本当か現場で確かめないといけない。例…この学校にはトイレが整備してあると書いてあるが実際には180名の生徒に対して使えるのはたった一個の壊れたトイレだったりする↔︎たらい回しの発生する日本。医療者なら困っているひとのことを助けられるはずなのに等)を公平に述べる姿がこれまでのネパールと日本での経験を物語っていた。

 

 

確かに日本の医療制度、総合診療に対してもっとこうであればと感じることはある。楢戸先生はそれに対して「足りないなら自分で作ればいい」というパイオニア精神溢れた方だった。

 

 

また、ネパールは年長年少関係なく?お金のある人がない人にご飯を振る舞ったり、貧しくてもそんな繋がりを大切にするという。豊かな国ほど自分の財産を囲い込んでしまうのは皮肉であるとも感じた。

 

・豪華な夜ご飯をいただくの巻

 

日本の大学生が研修でネパールにくるということで楢戸先生含め全員で夜ご飯を食べた。

ネパールの伝統的な鍋料理などとっても美味しかった。

食べても食べても下から出てくるので、空腹状態で行ったのに全部食べきれず。

 

日本からの学生は実習中に幼稚園などで日本食を作って振る舞うらしい。食文化体験的な感じなのかな?